今回は自分で出来るガラスコーティング剤を選ぶ時のポイントをご紹介させていただきます。
ガラスコーティング剤を選ぶ際に時に重要なことは「ガラスコーティングの水弾きを決める」ことです。
しかし、自分に適した水弾きが分からない方がほとんどですので、ガラスコーティングの水弾きについて詳しく解説していきます。
ガラスコーティングには主に3つの水弾きが存在します。
①撥水タイプ
②滑水タイプor疎水タイプ
③親水タイプ
上記、3つが主なコーティングの水弾きとなります。
では、これらの水弾きで得られる効果や特徴(メリット・デメリット)が異なるので詳しく見ていきましょう!
一、撥水タイプ:
撥水タイプのコーティングは、表面に水を弾く性質を持っています。水滴が表面に触れると球状になり、転がって落ちやすくなります。これにより、水や汚れが表面に付着しにくくなります。一般的にカーウィンドウや傘などに使用され、雨や水の付着を防ぐ効果があります。メリット:
①汚れがつきにくく、汚れが付着しても簡単に拭き取ることができます。
②雨や水しぶきなどが表面に付着しても、すぐに水滴として落ちるため、視界を確保しやすくなります。
③表面が水を弾くため、カビや水アカの発生を防ぎ、清潔さを保つ効果があります。
デメリット:
①撥水性能は時間や使用頻度によって劣化する場合があり、定期的なメンテナンスが必要です。
②傷や摩耗に弱く、表面の保護力は劣化しやすいこともあります。
③品質の高い撥水コーティング剤を使用するため、施工費用が他のコーティングに比べて高くなることがあります。
二、滑水タイプまたは疎水タイプ:
滑水タイプまたは疎水タイプのコーティングは、表面に水を滑らかに流れやすい性質を持っています。水滴が表面をスムーズに滑り落ちやすく、水あかや付着物がつきにくくなります。主にシャワーガラス、洗面台、キッチンのシンクなど水回りの設備に使用され、清潔さを保つ効果があります。
メリット:
①表面が滑らかになり、水や汚れが表面に密着しにくくなるため、掃除やメンテナンスが容易になります。
②水滴や液体がスムーズに流れ落ちるため、水あかや付着物がつきにくく、清潔さを保つ効果があります。
③長期間にわたって表面の美観を保ち、耐久性が向上することがあります。
デメリット:
①滑りやすい表面特性のため、一部の場合には摩擦力が低下し、滑りやすくなることがあります。
②表面が滑らかであるため、一部の用途ではグリップ力が不足する可能性があります。
③滑水性や疎水性を持続させるためには定期的なメンテナンスや再施工が必要となる場合があります。
三、親水タイプ:
親水タイプのコーティングは、表面に水を広がりやすくする性質を持っています。これにより、水分や液体が均等に表面に広がり、浸透しやすくなります。親水性のコーティングは、特定の素材や製品に使用されており、液体の吸収や拡散を促進する効果があります。
メリット:
①液体や水分が表面に広がりやすく、均等に浸透するため、素材や製品の吸収性や拡散性を向上させます。
②表面に液体が広がることで、特定の用途において保湿効果や滋養効果を持たせることができます。
③親水性があることで清潔さを保ちやすく、液体の付着や汚れの発生を抑制する効果があります。
デメリット:
①表面に液体が広がる性質から、特定の状況下では望ましくない結果をもたらす可能性があります。例えば、特定の製品や場所によっては液体の広がり過ぎが問題になることがあります。
②表面の親水性が低下すると、本来の効果が失われる可能性があり、定期的なメンテナンスや再処理が必要となる場合があります。
③一部の用途では、親水性が不適切な反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。