「立体音響対応」と書かれたサウンドバーが多すぎて、どれも同じに見えていませんか。
じつは「立体音響」には、音を天井に当てる方式、うしろに本物のスピーカーを置く方式、音の処理で高さを感じさせる方式など、いくつかの作り方があります。
同じ「Dolby Atmos対応」でも、どの方式かで、頭の上やうしろからの聞こえ方が大きく変わります。
この記事では、立体音響の仕組みと方式のちがい、そしてテレビ側に必要な条件(ARC・eARCなど)を、やさしく整理しました。
結論として、頭の上とうしろの音まで本物のスピーカーで鳴らしたいなら、7.1.4chで上向きのハイトスピーカーを4基持つPHILIPS TAB8750がえらびやすいです。
メーカーをかぎらず全体から選びたい人は、サウンドバーのおすすめの記事もあわせて読んでください。
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目次(タップで開閉)
立体音響を本物のスピーカーで楽しむなら、上向きスピーカーとリアスピーカーがそろうTAB8750がおすすめの理由

立体音響のサウンドバーを方式で選ぶなら、まずTAB8750を見てください。
「上から」と「うしろから」の音を、音の処理だけにたよらず、実際のスピーカーで出す作りだからです。
理由は4つあります。
理由1:天井に向けたハイトスピーカーを4基持つ7.1.4ch
TAB8750は、7.1.4chという構成です。
最後の「4」は、頭の上の音を受けもつハイトスピーカーの数です。
商品ページでは、4基のハイトスピーカーで立体音響の世界をつくり、Dolby Atmosに対応して天井に音を反射させると説明されています。
ヘリコプターの音や雨の音のような、高さを感じる音を出すための作りです。
理由2:うしろに置くワイヤレスのサラウンドスピーカーが付いている
TAB8750には、部屋のうしろに置くサラウンドスピーカーが2台付いています。
本体とはワイヤレスでつながり、電源ケーブルをつなぐだけで使えます。
うしろの音を、本当にうしろのスピーカーから出せるのが、本体だけのサウンドバーとの大きなちがいです。
壁かけにも対応していて、専用の取付キットも付いています。
理由3:12基のスピーカーと、6.5型のサブウーファーで音の土台が厚い
商品ページでは、本体・サブウーファー・サラウンドスピーカーに、合計12基のスピーカーユニットを積んでいると書かれています。
サブウーファーは6.5型で、35Hzまでの低い音を出せると案内されています。
最大出力は970W(RMS 485W)です。
立体音響は、上やうしろの音だけでなく、低音の土台があるほど、包まれる感じが出やすくなります。
理由4:サラウンドとサブウーファーを別々に調整でき、HDMIの入出力もある
商品ページでは、サラウンドスピーカーとサブウーファーの音量を、部屋の広さや座る位置に合わせて個別に調整できると書かれています。
テレビとはHDMI ARCでつながり、HDMIの入力も1つあります。
HDMIケーブルも付属しています。
本体だけで手軽にしたいならTAB8510、手ごろに始めるならTAB5309という選び方もある
リアスピーカーを置く場所がない人には、5.1chでDolby Atmosに対応したPHILIPS TAB8510があります。
バーチャルの立体音響から手ごろに始めたい人には、DTS Virtual:Xに対応したPHILIPS TAB5309があります。
くわしくは、あとの「おすすめ3選」で比べます。
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立体音響サウンドバーの評判と、専門メディアの見方

カタログの説明だけでなく、ほかの人の見方も参考になります。
ここでは、発売時のニュースや、レビュー記事を集めました。
個人やメディアの見方なので、すべての部屋に当てはまるわけではありません。
発売時のニュースでは「上からの音も反射を用いて再現」と紹介
AV Watchの発売ニュースでは、TAB8750は7.1.4chのサウンドバーとして紹介されています(AV Watch・フィリップスのサウンドバー発売記事)。
記事では、戦闘機の爆音のような上からの音も、反射を用いて再現すると説明されています。
天井で音を反射させる方式であることが、ここからもわかります。
TAB8510のレビューでは「高さは音の処理で表現する」と説明
TAB8510のレビュー記事では、5.1chの5基のスピーカーはすべて本体の中にあり、上向きのスピーカーはないと説明されています(kadekura・TAB8510のレビュー)。
高さは、バーチャライザーという音の処理で感じさせる方式だとまとめられています。
そのうえで、うしろや頭の上の音を本物のスピーカーで出したいなら、TAB8750が候補になると書かれています。
10万円以下のDolby Atmos対応モデルを比べた記事
PHILE WEBでは、10万円以下のDolby Atmos対応サウンドバーを並べて聞き比べています(PHILE WEB・10万円以下のDolby Atmos対応サウンドバー比較)。
TAB8750も、比べた機種のひとつとして登場しています。
記事の前提として、音の処理で高さ方向の音を出す技術が進んできたことが書かれています。
どの声にも共通すること
共通しているのは、「Dolby Atmos対応」の中身は、機種の作りによってちがうということです。
上やうしろの音を、本物のスピーカーで出すのか、音の処理で感じさせるのかを、買う前に見ておくと安心です。
立体音響とは?ふつうのサラウンドとのちがい

まずは「立体音響」という言葉の意味から見ていきます。
サラウンドは「横とうしろ」、立体音響は「高さ」も加わる
これまでのサラウンドは、前・横・うしろの、いわば平面の広がりで音を包む考え方でした。
立体音響は、そこに「高さ」が加わります。
頭の上を飛ぶヘリコプターや、上から降る雨の音まで表せるのが、立体音響のいちばんの特長です。
「チャンネル」で決める方式と「オブジェクト」で決める方式
むかしのサラウンドは、「この音は右うしろのスピーカーから出す」と、出すスピーカーを先に決めて作られていました。
これを、チャンネルベースといいます。
Dolby AtmosやDTS:Xは、音ひとつひとつに「部屋のどこにあるか」という位置の情報をもたせる、オブジェクトベースという考え方を使っています。
再生する機器は、その情報をもとに、手もとのスピーカーの数や置き方に合わせて音を割りふります。
だから、同じ作品でも、スピーカーの数が多いほど、位置をこまかく表しやすくなります。
「7.1.4ch」の数字の読み方
数字の読み方を覚えると、方式の見分けがかんたんになります。
最初の数字は横やうしろのスピーカーの数、まん中の「.1」は低音用のサブウーファー、最後の数字は頭の上を受けもつスピーカーの数です。
7.1.4chなら、横とうしろに7つ、低音用が1つ、頭の上用が4つという意味です。
5.1chのように最後の数字がない場合は、頭の上専用のスピーカーは持っていません。
立体音響サウンドバーの3つの方式:上向き・リア・バーチャル

ここが、この記事でいちばん大切なところです。
立体音響の「高さ」と「うしろ」を、どうやって作るかで、サウンドバーは大きく3つに分かれます。
方式1:上向きのスピーカーで天井に反射させる(イネーブルドスピーカー)
本体の上面などに、天井に向けたスピーカーを付ける方式です。
ドルビーの技術資料では、Dolby Atmos対応の上向きスピーカーは音を上に向けて出し、天井で反射させて頭の上の音を再現すると説明されています(Dolby・Dolby Atmos for sound bar applications)。
このような上向きのスピーカーは、イネーブルドスピーカーとも呼ばれます。
本物の音が上から届くので、高さを感じやすいのが良いところです。
いっぽうで、天井で反射させるので、天井の高さや形、材料の影響を受けます。
方式2:うしろに本物のスピーカーを置く(リアスピーカー)
部屋のうしろに、別のスピーカーを置く方式です。
うしろの音が、実際にうしろから届くので、包まれる感じが出やすくなります。
ただし、スピーカーの置き場所と、電源が必要です。
TAB8750は、方式1と方式2の両方を持っています。
方式3:音の処理で高さとうしろを感じさせる(バーチャル)
上向きやうしろのスピーカーを使わず、音の処理で、高さやうしろの広がりを感じさせる方式です。
DTSは、DTS Virtual:Xを、上向きや高さ用のスピーカーを足さなくても、立体的な音の体験を作る技術として発表しています(DTS・DTS Virtual:Xの発表)。
スピーカーを増やさなくてよく、天井の形にもたよらないのが良いところです。
いっぽうで、音が頭の上の1か所から聞こえるような、はっきりした高さは出しにくいとされています。
TAB5309はDTS Virtual:X、TAB8510は音の処理(バーチャライザー)で高さを表す方式です。
方式のちがいを表で見る
3つの方式を、くらべやすく並べました。
| 方式 | 高さの音 | うしろの音 | 置き場所 | 天井の影響 | 当てはまるモデル |
|---|---|---|---|---|---|
| 上向き+リア | 本物のスピーカー | 本物のスピーカー | 本体・サブ・リアが必要 | 受ける | TAB8750 |
| 本体の5.1ch+音の処理 | 音の処理で表現 | 本体から広げる | 本体・サブ | 受けにくい | TAB8510 |
| 2.1ch+バーチャル | 音の処理で表現 | 音の処理で表現 | 本体・サブ | 受けにくい | TAB5309 |
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Dolby Atmos・DTS:X・DTS Virtual:Xのちがい

商品ページには、よく似たロゴがいくつも並びます。
ここでは、それぞれが「何なのか」を整理します。
Dolby Atmos:映画や配信で広く使われる立体音響の方式
Dolby Atmosは、ドルビーの立体音響の方式です。
映画、ドラマ、音楽、ゲームなど、いろいろな作品で使われています。
ドルビーの説明では、作る人が音を空間のどこにでも置けることで、包まれるような体験になるとされています(ドルビー・ドルビーアトモス)。
「Dolby Atmos対応」とは、その信号を受けとって再生できるという意味で、上向きスピーカーがあるかどうかとは別の話です。
DTS:X:同じくオブジェクトベースの、DTSの立体音響方式
DTS:Xは、DTSが作ったオブジェクトベースの立体音響方式です。
DTSの発表では、音を前・うしろ・上・横の決まった位置へ動かせ、スピーカーの数や置き方に合わせられる方式として紹介されています(DTS・DTS:Xの紹介)。
ブルーレイの映画などで使われています。
なお、50TH+で扱うフィリップスの3モデルの商品ページには、DTS:Xへの対応は書かれていません。
DTS Virtual:X:方式ではなく「バーチャルで広げる処理」
DTS Virtual:Xは、名前は似ていますが、作品の音声の形式ではありません。
スピーカーが少なくても、音の処理で高さやうしろの広がりを感じさせる技術です。
TAB5309の商品ページでは、前後・左右の広がりだけでなく、上の方向からも音に包まれるような広がりをバーチャルで再現すると説明されています。
Dolby Digital Plus:配信でよく使われる音声の形式
Dolby Digital Plusは、配信サービスなどでよく使われる、圧縮された音声の形式です。
配信のDolby Atmosは、この形式に入れて届けられることが多いです。
TAB8750とTAB8510の仕様表には、Dolby AtmosとDolby Digital Plusが並んでいます。
テレビ側の対応条件:ARC・eARC・HDMIパススルー

立体音響のサウンドバーを買っても、テレビ側の条件がそろわないと、立体音響の信号が届きません。
ここは、買う前に必ず見ておきたいところです。
ARCとは?テレビの音をサウンドバーに戻す仕組み
ARCは、テレビにつないだHDMIケーブル1本で、テレビの音をサウンドバーに送る仕組みです。
テレビのアプリや番組の音を、サウンドバーで鳴らすために使います。
テレビの裏の、「ARC」と書かれたHDMI端子につなぐのが基本です。
フィリップスの商品ページでも、ふつうのHDMI端子では音声が正しく送られないことがあるので、ARC対応の端子につなぐよう案内されています。
eARCとは?より多くの音の情報を送れる新しい仕組み
eARCは、ARCを進化させた仕組みです。
HDMIの規格団体の説明では、eARCは圧縮しない5.1chや7.1chの音声に加え、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS-HD Master Audio、DTS:Xなどにも対応するとされています(HDMI Licensing Administrator・eARC)。
ARCは送れる量が少ないため、ブルーレイなどの圧縮しない高音質な音声は、eARCでないと送れない場合があります。
いっぽう、配信のDolby Atmosのように、Dolby Digital Plusで届く音声は、ARCでも送れることがあります。
どこまで送れるかは、テレビの機種や設定で変わるので、テレビの説明書で確認してください。
テレビがeARCに対応していないときは、HDMIパススルーを使う
ドルビーの案内では、Dolby Atmosをサウンドバーで楽しむには、ARC/eARCの端子でつなぐか、パススルーを使う方法があると説明されています(Dolby・Soundbars)。
パススルーとは、ゲーム機やプレーヤーをサウンドバーのHDMI入力につなぎ、映像だけをテレビへ通す方法です。
音はテレビを通らずにサウンドバーへ直接届くので、テレビの対応にたよりにくくなります。
TAB8750とTAB8510は、HDMIの入力と出力の両方を持っています。
TAB5309はHDMI ARCでつなぐモデルで、HDMIの入力はありません。
ケーブルと設定も見落とさない
ドルビーの案内では、HDMI 2.1の規格に合ったケーブルを使うよう書かれています。
また、テレビの設定で、HDMI-CECとARCをオンにする必要があります。
テレビの音声出力の設定が「PCM」になっていると、立体音響の信号が届かないことがあるので、「自動」や「パススルー」などに切りかえてください。
配信サービスで立体音響を聞くための条件

サウンドバーとテレビがそろっても、作品と契約の条件がそろわないと、立体音響にはなりません。
ここでは、Netflixを例に見ていきます。
Netflixの条件:プラン・機器・設定・作品の4つ
Netflixのヘルプでは、Dolby Atmosで見るための条件が案内されています(Netflixヘルプ・Dolby Atmos on Netflix)。
- Ultra HDの再生ができるプランに入っていること
- Dolby Atmosの再生に対応した機器で見ること
- 再生の画質の設定を「高」または「自動」にすること
- Dolby Atmosに対応した音響機器を使うこと
また、Dolby Atmosのマークが付いた作品だけが対象で、すべての話数や言語にあるわけではないと書かれています。
ほかの配信サービスやブルーレイも、作品ごとに確認する
ほかの配信サービスも、プランや作品ごとに、立体音響の対応がちがいます。
ブルーレイは、ディスクのケースに書かれた音声の形式を見てください。
「Dolby Atmos」や「DTS:X」のマークがなければ、その作品は立体音響の音声を持っていません。
立体音響でない作品も、広がりを足して楽しめる
立体音響の音声がない作品でも、サウンドモードで広がりを足すことができます。
TAB8750とTAB8510には4つのサウンドモードがあり、作品に合わせて切りかえられます。
立体音響サウンドバーでよくある7つの失敗

立体音響のサウンドバーを買ったあとで、思っていたのとちがうと感じる人もいます。
よくある失敗を、7つにまとめました。
失敗1:「Dolby Atmos対応」だけで、頭の上から聞こえると思った
Dolby Atmos対応でも、上向きのスピーカーがない機種は、高さを音の処理で表します。
TAB8510のレビューでも、高さは音の処理で表現する方式だと説明されています。
【防ぎ方】チャンネル数の最後の数字(ハイトスピーカーの数)と、上向きスピーカーの有無を、商品ページで確認します。
失敗2:天井で反射しにくい部屋だった
上向きのスピーカーは、天井で音を反射させます。
天井がとても高い部屋、斜めの天井、音を吸う材料の天井では、頭の上の音を感じにくくなることがあります。
【防ぎ方】サウンドバーを置く場所の上が、平らな天井かどうかを確かめます。
本体の上に棚などを置かず、天井までの通り道をあけておきます。
失敗3:テレビのARCではない端子につないで、音が出なかった
ふつうのHDMI端子につなぐと、テレビの音がサウンドバーに届かないことがあります。
【防ぎ方】テレビの裏で「ARC」または「eARC」と書かれた端子を探してつなぎます。
失敗4:テレビの音声出力が「PCM」のままで、立体音響にならなかった
テレビの設定によっては、音をPCMという形に変えてから送ります。
すると、Dolby Atmosの信号が届かず、ふつうの音になってしまいます。
TAB8510のレビューでも、PCMに切りかえるとAtmosが使えなくなる場合があると書かれています。
【防ぎ方】テレビの音声出力の設定を、「自動」や「パススルー」などに切りかえます。
失敗5:作品やプランが立体音響に対応していなかった
立体音響のサウンドバーでも、作品の音声が立体音響でなければ、高さの音は出ません。
【防ぎ方】配信は作品のDolby Atmosマークと、契約プランを確認します。
失敗6:リアスピーカーの置き場所や電源がなかった
リアスピーカーはワイヤレスでも、電源のコンセントは必要です。
【防ぎ方】ソファのうしろや横に、置く場所とコンセントがあるかを買う前に確認します。
TAB8750のサラウンドスピーカーは、壁かけにも対応しています。
失敗7:テレビ台に入らず、上向きスピーカーをふさいだ
TAB8750の本体は、幅が約980mmあります。
上向きのスピーカーの上に、テレビの画面のふちや棚がかぶると、天井へ音が届きにくくなります。
【防ぎ方】テレビ台の幅と、テレビの画面の下までの高さを測っておきます。
立体音響サウンドバーの失敗しない選び方の5つのポイント

失敗を防ぐために、買う前に見るポイントを5つにしました。
ポイント1:高さの音を、本物のスピーカーで出すかを決める
頭の上の音をはっきり感じたいなら、上向きのハイトスピーカーを持つモデルを選びます。
チャンネル数の最後の数字(7.1.4chの「4」など)が目印です。
ポイント2:うしろの音を、リアスピーカーで出すかを決める
包まれる感じを重視するなら、リアスピーカー付きのモデルが向いています。
置き場所がないなら、本体だけで広げるモデルを選びます。
ポイント3:部屋の天井と広さを見る
平らな天井の部屋なら、上向きスピーカーの良さが出やすくなります。
天井が斜め、または置き場所がせまいなら、バーチャルの方式も候補です。
ポイント4:テレビのARC・eARCと、HDMI入力の有無を見る
テレビがeARCに対応しているかを、説明書で確認します。
ゲーム機やプレーヤーをつなぐなら、HDMI入力があるモデルが便利です。
ポイント5:対応している音声の形式を見る
よく見る作品がDolby Atmosなのか、DTS:Xなのかを確認します。
配信が中心なら、Dolby Atmosに対応したモデルを選ぶとよいでしょう。
立体音響におすすめのサウンドバー3選

50TH+で買えるフィリップスのサウンドバーから、立体音響の方式がちがう3つを紹介します。
どのモデルも、「良いところ」と「気になるところ」の同じ形で書いています。
① PHILIPS TAB8750(上向き4基とリアスピーカーで、高さもうしろも本物のスピーカーで鳴らす)
立体音響を本格的に楽しみたいなら、TAB8750がえらびやすいです。
良いところ
- 7.1.4chで、天井に向けたハイトスピーカーを4基持つ
- ワイヤレスのサラウンドスピーカーが2台付き、うしろの音を本物のスピーカーで出せる
- 合計12基のスピーカーユニットと、6.5型のサブウーファーを持つ
- 最大970W(RMS 485W)の出力で、広いリビングにも向く
- サラウンドとサブウーファーを個別に調整でき、HDMIケーブルも付属する
気になるところ
- リアスピーカーの置き場所と、コンセントが必要
- 本体の幅が約980mmあり、テレビ台に入るか確認が必要
- 天井の高さや形によっては、頭の上の音を感じにくい場合がある
- 商品ページにDTS:Xへの対応の記載はない
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② PHILIPS TAB8510(本体だけの5.1chで、Dolby Atmosに対応)
リアスピーカーを置かずに、立体音響を楽しみたい人には、TAB8510です。
良いところ
- 5.1chで、Dolby Atmosに対応している
- 5基のスピーカーが本体の中にあり、うしろに置くものがいらない
- 6.5インチのサブウーファーで、35Hzまでの低音が出せる
- HDMIの入力と出力があり、ゲーム機も直接つなげる
気になるところ
- 上向きのハイトスピーカーはなく、高さは音の処理で表現する
- うしろの音は本物のスピーカーではないため、感じ方は部屋の形で変わる
- 商品ページにDTS:Xへの対応の記載はない
③ PHILIPS TAB5309(DTS Virtual:Xで、手ごろにバーチャルの立体音響)
まずは手ごろに、立体的な広がりを足したい人には、TAB5309です。
良いところ
- DTS Virtual:Xで、上の方向からも包まれるような広がりをバーチャルで再現する
- Dolby Digital Plusのデコードに対応している
- ワイヤレスのサブウーファーが付き、低音を足せる
- 本体が約766mm・約1.6kgと、軽くて置きやすい
気になるところ
- 2.1chで、高さとうしろの音は音の処理で表現する
- 商品ページにDolby Atmosへの対応の記載はない
- HDMIの入力はなく、HDMIケーブルも付属しない
徹底比較!立体音響サウンドバーのスペック早見表

3つのモデルを、立体音響の目線で、同じ項目で並べました。
内容は、商品ページにのっている内容をもとにしています。
| モデル | チャンネル | 立体音響の方式 | ハイトスピーカー | リアスピーカー | 対応の表記 |
|---|---|---|---|---|---|
| TAB8750 | 7.1.4ch | 上向き+リアの本物のスピーカー | あり(4基) | ワイヤレスで付属 | Dolby Atmos・Dolby Digital Plus |
| TAB8510 | 5.1ch | 本体の5.1ch+音の処理 | なし | なし | Dolby Atmos・Dolby Digital Plus |
| TAB5309 | 2.1ch | バーチャル(DTS Virtual:X) | なし | なし | DTS Virtual:X・Dolby Digital Plus |
| モデル | テレビとの接続 | HDMI入力 | HDMIケーブル | サブウーファー | 本体の幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| TAB8750 | HDMI ARC | あり | 付属 | 6.5型・ワイヤレス | 約980mm |
| TAB8510 | HDMI(eARC/ARC) | あり | 付属と記載 | 6.5インチ・ワイヤレス | 約880mm |
| TAB5309 | HDMI ARC | なし | 付属しない | 5.25インチ・ワイヤレス | 約766mm |
並べてみると、高さとうしろの音を本物のスピーカーで鳴らせるのは、TAB8750だけです。
リアスピーカーを置けないならTAB8510、手ごろにバーチャルで始めるならTAB5309が向いています。
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部屋と目的別の早見表

「自分の部屋にはどれ?」と迷ったときは、この表を見てください。
| こんな人 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 頭の上の音を、はっきり感じたい | TAB8750 | 天井に向けたハイトスピーカーを4基持つ |
| ソファのうしろからも音に包まれたい | TAB8750 | ワイヤレスのサラウンドスピーカーが付く |
| リアスピーカーを置く場所がない | TAB8510 | 5.1chのスピーカーが本体の中にある |
| ゲーム機やプレーヤーをHDMIでつなぎたい | TAB8510 | HDMIの入力と出力がある |
| 天井が斜めで、反射にたよりたくない | TAB5309 | バーチャルで高さを表すので天井の影響を受けにくい |
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届いたら最初にやること:立体音響を鳴らすための準備

買ったあとは、次の順番で進めると、つまずきにくいです。
手順1:テレビのARC(eARC)端子にHDMIでつなぐ
テレビの裏で、「ARC」または「eARC」と書かれたHDMI端子を探してつなぎます。
TAB8750にはHDMIケーブルが付属しています。
手順2:サブウーファーとリアスピーカーを置く
サブウーファーは、本体から1m〜6mの範囲に置き、壁から10cmはなします。
リアスピーカーは、ソファのうしろや横に置き、コンセントにつなぎます。
手順3:テレビの設定で、HDMI-CECとARCをオンにし、音声出力を見直す
テレビの設定で、HDMI-CECとARCをオンにします。
音声出力が「PCM」になっていたら、「自動」や「パススルー」などに変えます。
手順4:Dolby Atmosの作品で、上とうしろの音をたしかめる
Dolby Atmosのマークが付いた作品を流して、雨やヘリコプターの場面を聞いてみます。
上やうしろの音が弱いと感じたら、リモコンでサラウンドとサブウーファーの音量を少しずつ調整します。
立体音響と、ほかのサウンドバー記事の使い分け

方式で選んだあとは、目的に合わせて、次の記事も使ってください。
- 全体からおすすめを知りたい人は、サウンドバーのおすすめ
- 映画をたのしむ目線で選びたい人は、サウンドバーの映画鑑賞のおすすめ
- ゲームで使いたい人は、ゲーム用のサウンドバーのおすすめ
- テレビとのつなぎ方を知りたい人は、テレビにつなぐサウンドバーの選び方
- 評価のものさしで順番を知りたい人は、サウンドバーのランキング
- フィリップスのモデルをすべて見たい人は、フィリップスのサウンドバー
サウンドバーそのものの仕組みを知りたい人は、サウンドバーの仕組みと選び方も参考になります。
立体音響サウンドバーに関するよくある質問

買う前の不安は、ここで解決しておきましょう。
Q.立体音響とサラウンドは、何がちがいますか?
サラウンドは前・横・うしろの広がりで、立体音響はそこに「高さ」が加わります。
頭の上を飛ぶ音まで表せるのが、立体音響です。
Q.Dolby Atmos対応なら、どれも頭の上から聞こえますか?
機種の作りによってちがいます。
上向きのハイトスピーカーを持つ機種は本物の音を天井に当て、持たない機種は音の処理で高さを表します。
TAB8750はハイトスピーカーを4基持ち、TAB8510は持っていません。
Q.テレビがeARCに対応していないと、立体音響は聞けませんか?
配信のDolby Atmosのように、Dolby Digital Plusで届く音声は、ARCでも送れることがあります。
ブルーレイの圧縮しない音声などは、eARCが必要な場合があります。
HDMIの入力があるモデルなら、プレーヤーをサウンドバーに直接つなぐ方法もあります。
Q.DTS:Xの作品は、TAB8750で立体音響になりますか?
TAB8750の商品ページには、DTS:Xへの対応の記載はありません。
対応の表記は、Dolby AtmosとDolby Digital Plusです。
Q.天井が高い部屋でも、上向きスピーカーは効果がありますか?
天井で反射させる方式なので、天井が高すぎたり斜めだったりすると、感じにくくなることがあります。
平らな天井の部屋のほうが、効果を感じやすいです。
Q.リアスピーカーは、壁にかけられますか?
TAB8750のサラウンドスピーカーは、壁かけにも対応しています。
くわしい方法は、取扱説明書をご確認ください。
そのほかの質問は、よくある質問のページもご覧ください。
まとめ:立体音響のサウンドバーは「方式」と「テレビの条件」で選ぶ

この記事のポイントを、まとめます。
- 立体音響は、前・横・うしろの広がりに「高さ」が加わった音
- 方式は、上向きスピーカー、リアスピーカー、バーチャルの3つ
- Dolby Atmos対応でも、上向きスピーカーがあるかは機種によってちがう
- テレビはARC・eARCの端子と設定を確認し、HDMI入力があればパススルーも使える
- 配信は、プラン・機器・設定・作品のマークの4つがそろって立体音響になる
- 高さもうしろも本物のスピーカーで鳴らすなら、PHILIPS TAB8750
- リアを置けないならTAB8510、手ごろにバーチャルで始めるならTAB5309
立体音響は、最初に「どの方式で、どこまでほしいか」を決めると、迷いません。
頭の上とうしろの音まで本格的に楽しみたいなら、PHILIPS TAB8750がえらびやすい1台です。
メーカーをかぎらず比べたい人は、もう一度サウンドバーのおすすめの記事も見てみてください。
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